広がる陸上競技の輪!低身長砲丸投エキシビションレポート

7月15日(祝)に駒沢競技場で開催された第78回国民スポーツ大会東京都代表選手選考会の競技の空き時間を利用して、低身長の方を対象とした砲丸投エキジビションがおこなわれました。

パラ陸上競技には低身長を対象とした競技クラス(T/F40とT/F41)があり、パラリンピックでは投てき種目が実施されています。日本では、低身長というだけでは障がい者手帳は発行されないので、障がいとは無関係に社会生活を送っている対象者も多くいる一方で、なかなかスポーツへの参加は難しい現状があるのも事実です。

陸上競技には、低身長を対象とした種目があることを知ってもらうことを目的に企画されたのが今回のイベント。使用する投てき物の重さへの配慮はありますが、ルールはまったく同じだからこそ、パラ競技会でなく、東京陸協の主催競技会で実施することに大きな意義がありました。

今回の参加者は3名。この企画の発起人で、今年5月の神戸世界パラ選手権のやり投8位入賞の山手勇一さん(日本体育大学)以外の2人は、これまでスポーツにも縁のなかった小学生。11歳の糸岡栄護さんと9歳の窪田幸希子さん。

東京陸協の公認審判員が判定する公式な競技会での砲丸投挑戦に当初は緊張の面持ちだった2人も、3回の投てきを終えた後は、大きな笑顔。2人とも「ぜひまた参加したい」と今回のイベントを満喫した様子でした。

競技後、下山良成理事長から、記録証が授与され記念写真を撮影。一緒に観戦したご家族からは、「とてもいいイベント。ぜひ継続して欲しい。次回は、ほかのご家族も誘って参加します」との声をいただきました。東京陸協としても、こうした陸上競技の輪を広げる活動を継続的に実施していく予定です。

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