9月15日(日)に開催されたトラックフェスティバル東京2024の競技のあい間を利用して低身長の方を対象とした砲丸投エキジビションがおこなわれました。7月に続いての2回目の実施となりました。
パラ陸上競技には低身長を対象とした競技クラス(T/F40とT/F41)があり、パラリンピックでは投てき種目が正式種目となっています。日本では、低身長というだけでは障がい者手帳は発行されないので、障がいとは無関係に社会生活を送っている対象者も多くいる一方で、なかなかスポーツへの参加は難しい現状があります。陸上競技に、低身長を対象とした種目があることを知ってもらうことを目的に企画の第2弾が今回のイベント。使用する投てき物の重さへの配慮はありますが、ルールはまったく同じだからこそ、パラ競技会でなく、東京陸協の主催競技会で実施することに大きな意義がありました。
前回は、この企画の発起人で、今年5月の神戸世界パラ選手権のやり投8位入賞の山手勇一さん(日本体育大学)と小学生2名のあわせて3名の参加でしたが、今回は口コミも広がり11名が駒沢陸上競技場に集いました。
成人5名のうち2人は日体大陸上部所属の現役投てき選手ですが、そのほかは陸上競技初体験。プロレスラーで俳優でもあるプロティ太田さん(46)は「4年後のロスパラリンピック出場目指します!」。パラバトンミントンの日本代表、上野智哉さんは「投げる種目も好きなので楽しかったです」と陸上競技にも興味を持った様子。
小学生以下の6名は、前回参加の糸岡栄護さん(11)と窪田幸希子さん(9)はすっかり慣れた様子で初参加の4人とともに砲丸投体験を楽しんでいました。
競技後、下山良成理事長から、参加者全員に記録証が贈られ記念撮影。これだけの人数が集っての砲丸投体験は日本で初めてのことです。東京陸協は、陸上競技の輪を広げる活動を継続的に実施していく予定です。
なお、この日は、東京新聞に取材いただきました。近々、特集記事で紹介される予定となっています。
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