競技会実施時の暑熱対策について

令和7年7月17日

陸上競技に関わる選手・指導者・審判員・応援に来場される皆さまへ

 日頃から当協会の事業にご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

  ここ数年、夏場に30度を超える真夏日や35度を超える猛暑日が増え、猛烈な暑さの日が続くようになってきました。身体が暑熱順化(暑さに慣れた状態)をしている選手や指導者、審判員の皆さまも、昨今の暑さは厳しく感じていることと思います。また、日頃暑さに慣れていない環境下で、選手を応援される皆さまや保護者の皆さまにとっては、暑熱対策は必要不可欠となります。

 このような状況を踏まえ、スポーツ庁をはじめ、東京都スポーツ協会・日本陸上競技連盟からも、暑熱対策についてできる限りの対応を講じるように通知が出されました。

 当協会をはじめ、加入団体の皆さま方が開催する競技会につきましても、暑熱対策については、ご対応いただきますようお願いいたします。

 また、選手・指導者・審判員の皆さまは、十分な水分の確保と補給をお願いするとともに、応援にお越しの皆さまは更に帽子や冷感グッズ等を着用していただき、万全な熱中症対策をおとりいただきますようお願いいたします。

1 加入団体の皆さま方の開催する競技会での暑熱対策と対応のお願い

 基本的には、東京陸上競技協会の主催する大会に準じての開催をお願いいたしますが、物品等につきましては、準備できるものとそうでないものがあるかと思います。

 その中で、暑熱対策の物品の準備だけでなく、アナウンスによる注意や、事前周知などできる限りの暑熱対策とご対応をお願いいたします。

  • ご準備いただきたい物品

  ・WBGT測定器 ・選手・役員の日差しを遮るテントの設置 ・熱中症救急グッズ

    ・瞬間冷却剤 氷類

  • WBGT値の定時計測

  ・30分間隔で、トラック・インフィールド等の選手が活動するエリアでWBGT値の計測を行う。

  • WBGT値が31を超えた状況が続く場合

    ・競技会の一時中断と対策会議の開催

  ・競技会実施方法の変更と下がらない場合の検討

   ◇WBGT値が31を下回った場合◇

    ・競技会を再開、タイムテーブルの変更や競技方法の変更等を考慮して実施する。

  ◇WBGT値が31から下がらない場合◇

    ・競技会の中止を検討し、適切な対応をとる。

2 東京陸上競技協会の主催・主管する競技会での暑熱対策と対応

  当協会の開催する競技会では、以下の物品を準備し暑熱対策をするとともに暑熱対応をいたします。

 ①暑熱対策

  ・ミストファンまたは、冷風機の設置

     招集所・ゴール付近・各コーナー・インフィールド

  ・氷を入れたクーラーボックスの設置

     スタート・ゴール付近・インフィールド

  ・熱中症救急グッズや塩分補給タブレット等の準備

     本部・医務室・招集所

  ・製氷機

     本部

 ②競技の休憩時間の設置

  ・12時前後の最も気温の上がる時間帯に休憩時間をいれる。

 ③WBGT測定(トラックとインフィールドでの30分ごとの定時観測)

  ・競技実施場所の定時観測を実施し、WBGT値の測定を実施。

  ◇計測場所全てのWBGT値が、31を超えた場合

    ・一旦競技を中断し、対策会議を開催

    ・競技会実施方法の変更と下がらない場合の検討

   ◇WBGT値が31を下回った場合◇

    ・競技会を再開、タイムテーブルの変更や競技方法の変更等を考慮して実施する。

  ◇WBGT値が31から下がらない場合◇

    ・競技会を中止する。

  

 3 資 料

   スポーツ庁、日本スポーツ協会、日本陸上競技連盟の熱中症予防・暑熱対策の通知

  ○スポーツ庁「スポーツ活動における熱中症事故の防止について」

   ○日本スポーツ協会「スポーツ活動中の暑熱対策に関するJSPO対応方針

  ○    同       「スポーツ活動中の熱中症ガイドブック」

  ○日本陸上競技連盟「主催大会における熱中症対策について」

公益財団法人東京陸上競技協会危機管理ガイドライン Ver2025.6