東京2025世界陸上・東京勢展望<大会8日目>

■8日目(9月20日)

女子20kmWの藤井がメダルに迫るか? 男子両リレーの予選には東京陸協登録選手の複数出場が有力

 午前セッションの東京陸協登録選手としては、7:30スタートの女子20kmW歩に藤井菜々子(エディオン)が、9:55スタートの男子20kmWに吉川絢斗(サンベルクス)が出場する。

 藤井は22年オレゴン世界陸上6位入賞者だが、昨年のパリ五輪は警告が3枚出て、20kmWでは2分の待機となるペナルティゾーン入りした。故障の影響で歩型が崩れていた。「今までは(良い歩型で)歩けちゃっていた感じでした。パリでは衝撃を通り越して言葉になりませんでした」

 そこで奮起をして、課題だった左右差をなくす取り組みなどをして、今年2月には1時間26分33秒の日本新、今季世界2位記録をマークした。女子競歩過去最高順位(藤井自身を含め過去3人が6位)の更新だけでなく、メダルに迫る可能性もある。

 男子の吉川は東京学芸大を出て2年目の選手。初代表だが、日本の男子競歩は世界トップレベル。2月に出した1時間17分53秒は今季世界7位記録。入賞を目指しておかしくない選手だ。

 イブニングセッションでは19:35スタートの男子4×400mR予選と、20:25スタートの男子4×100mR予選の日本チームに東京陸協登録選手が出場する。4×100mRには桐生祥秀(日本生命)と鵜澤飛羽(JAL)が、4×400mRには中島佑気ジョセフ(富士通)、今泉堅貴(内田洋行AC)、田邉奨(中大2年)、佐藤拳太郎(富士通)がメンバー入りする可能性がある。

 両種目ともメダル獲得を目指している。リレー種目はどの種目も16チームの出場で、予選は2組行われて3着プラス2が翌日の決勝に進出する。

執筆者】 : 寺田辰朗          【執筆者のWEBサイト】 : 寺田的陸上競技WEB