3日目(9月15日)男子マラソンの吉田と小山が縁(ゆかり)のある東京で入賞を目指す。

7:30スタートの男子マラソンでは、吉田祐也(GMOインターネットグループ)が「大迫さんの6位を上回りたい」と意欲を見せている。大迫傑(Nike)は都内の中学出身で、札幌開催となったが、21年の東京五輪で6位に入賞するなど、男子マラソンで一時代を築いた選手。その大迫の東京五輪前の練習に参加したのが吉田だった。

 現在は母校の青学大を拠点としているが、大迫やゲーレン・ラップ(米国。リオデジャネイロ五輪マラソン銅メダル)ら、世界トップ選手から学んだ競技への姿勢を参考に練習などに取り組むことが、自身の強さの原動力だと話している。

 同じく男子マラソン代表の小山直城(Honda)は、23年10月に東京で開催されたMGC(マラソン・グランドチャンピオンシップ。パリ五輪代表3枠のうち2人が決定)の優勝者。パリ五輪は23位だったが、ゲンの良い東京で吉田とともに入賞を目指す。

 19:35開始の男子400mH予選には井之上駿太(富士通)、19:40開始の男子走幅跳予選には橋岡優輝(富士通)と、東京陸協登録選手が出場する。シーズンベストが井之上は48秒99、橋岡は8m10と2人にとっては不本意だが、予選通過は可能な記録。予選でシーズンベストを出して準決勝、決勝に弾みを付けたい。

 20:23開始の男子110mH予選には、8月に12秒92の今季世界リスト2位記録をマークした村竹ラシッド(JAL)が出場する。予選は問題なく通過するだろう。

 21:06開始の女子100mH準決勝には田中と福部が出場。決勝進出は簡単ではないが、福部が持つ12秒69の日本記録(=東京記録)更新は期待できる。

執筆者】 : 寺田辰朗          【執筆者のWEBサイト】 : 寺田的陸上競技WEB